生活保護受給者は保険証を持てない！国民健康保険はどうなる？すべて解説

しかし、医療扶助によって医療費は全額負担されます。

この記事では、生活保護受給者の保険証が持てない理由や、医療機関を受診する際にどのような手順を踏むのかについてわかりやすく解説しています。

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生活保護を受給したら、保険証はどうなる？

生活保護を受給したら、保険証は返還しなければなりません。

これは、生活保護受給者は国民健康保険を抜けなければならないからです。

生活保護を受給すると、健康保険に加入できませんが、その分医療費は医療扶助で無料になります。

医療扶助を受けることで、生活保護受給者は診察費・入院費・処方薬などの医療費を自己負担せずに医療サービスを利用できます。

医療扶助とは…
生活保護の８つの扶助のひとつで、病気やけがで必要な医療サービスを受給者が自己負担なく受けられる制度

医療扶助では、以下のものが無料で提供され、原則実費での支給となります。

医療費について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください▽

また、生活保護を受給後の加入できるものと加入できないものは以下のとおりです。

制度内容	加入可否
国民健康保険	加入できない
後期高齢者医療制度	加入できない
社会保険	加入できる

国民健康保険と同様、後期高齢者医療制度も生活保護受給者は適用されません。

後期高齢者医療制度とは…
75歳以上の後期高齢者が国民健康保険とは別途加入する保険

社会保険は生活保護受給者でも加入できます。

社会保険とは…
国民健康保険とは別に企業に勤める人が加入する健康保険制度

加入できる社会保険の種類は以下のとおりです。

これらは働きながら受給することで得られる、生活保護だけでは得られない保障です。

社会保険への加入は、自立に向けた土台を築くうえで非常に重要です。

なぜ国民健康保険は加入できない？

生活保護受給者が健康保険に加入できない理由は、生活保護者は税金や保険料の支払いが免除されるからです。

そのため生活保護受給者は国民健康保険の資格を失い、国民健康保険証を持てなくなるのです。

生活保護を受給することによって、
医療費は全額免除になります！

「病気が理由で働けない…」という方は、ぜひ一度生活保護を検討してみてください！

生活保護受給者の医療受診・身分証はどうなる？

ここでは、生活保護受給者の保険証がどうなるのかについて解説していきます。

生活保護の医療受診は医療券を利用する

生活保護受給者は医療券によって、指定医療機関で無料で医療を受けられます。受診前にケースワーカーに連絡し、医療券の発行を依頼する必要があります。

緊急時以外は、事前にケースワーカーまたは福祉事務所に連絡してから受診します。

医療券は受診する医療機関ごと、診療科ごとに発行され、有効期限があります。

処方薬についても医療扶助の対象となり、薬局で薬剤券を提示することにで無料で受け取れます。

歯科治療、眼科治療、精神科治療なども同様に医療扶助の対象となります。定期的な健康診断や予防接種も受け取れます。

保険証の代わりとなるもの

保険証の代わりは以下の目的によって異なります。

①医療機関に受診する際の代わり

生活保護受給者は保険証の所持の資格がなくなるので、医療機関に受診する際は「医療券」が保険証の代わりとなります。

具体的には、福祉事務所が受給者の状況を審査したうえで、必要な医療サービスに対応する「医療券」や「調剤券」を発行します。

扶助に必要な券	役割
医療券	指定医療機関で受診する際に必要
調剤券	薬局で処方を受ける際に必要

②身分証としての代わり

「生活保護受給者証は身分証として使えない」と思われている方も多いですが、場合によっては身分証として利用できます。

ただし生活保護受給者証は顔写真がついていないので、顔写真付き身分証を求められた際には利用できません。

そこで、顔写真付き身分証として利用できるのが
マイナンバーカードです。

生活保護受給者でも
マイナンバーカードは作成できます！

マイナンバーカードは顔付き身分証としても有効なので、持っておくことをおすすめします！

生活保護を受給することによって、医療費を含め生活費や税金の支払いが免除されます。

ほごらんどでは、生活保護の申請から受給後のお住まいまで幅広くサポートしております！お気軽にご相談ください。

医療扶助を利用する方法

医療扶助を利用して医療費を無料にするには、決められた手順としっかりと踏む必要があります。

現在まだ生活保護を受給していないけど、医療費を無料にしたい！

現在まだ生活保護を受給しておらず保険証を持っている方でも、もし生活保護を受給し始めたら保険証は適用されなくなります。

生活保護を受給した方が、医療費はお得になります！

	本人が負担する割合
生活保護を受給しない場合*	3割負担
生活保護受給者	医療費全額負担

ほごらんどでは、生活保護の申請から受給後の生活まで幅広くサポートしております！

ほごらんどの生活保護申請サポートを利用する場合の申請の流れは以下の通りです。

生活保護の申請方法については詳しくは以下の記事でご覧ください▽

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保険証がなくて生活保護を受給していることがバレるタイミング

生活保護受給者は保険証を持てないので、提示を求められる時に生活保護者とバレてしまう可能性があります。

①病院を受診する時

医療機関に受診する際は、医療券で医療扶助が適用されるので医療機関側には必ずバレてしまうものです。

さらに、受付の際に周囲に人がいる場合もバレる可能性は高まります。

マイナンバーカードを提示する方が周囲にバレる可能性は低くなるのでおすすめです。

2024年3月からマイナンバーカードを医療券として使用できるようになりました。

②子供の行事

子供のイベントごとなどで、保険証がないことから生活保護受給者とバレてしまう可能性があります。

特に、子供が修学旅行に行く際に学校側から健康保険証のコピーを求められることは非常に多いです。親が生活保護受給者の場合、同じ世帯の子供も生活保護受給者となるので、子供自身の保険証もありません。

この際、学校側に提示するのは保険証の代わりとなる「生活保護受給者証」が多いです。

子供自身が生活保護受給者ということを知らない場合、このタイミングでバレてしまうこともあります。

子供自身は生活保護受給をしていると知っていても、子供の周りの人たちに見られてしまい生活保護受給者とバレて、イジメに発展してしまうケースもあります。

事前に子供に生活保護の受給証は絶対ほかの人に見せないように事情を説明しておきましょう。

世帯分離すれば、子供に保険証を持たせることができる！

生活保護を受けていると、原則として世帯単位で
保護が行われるため、子供が個別に健康保険証を持つことはできません。

しかし、世帯分離することで、子供だけを健康保険に加入させることができます。

ただし、すべてのケースで世帯分離が認められるわけではありません。生活実態や経済状況、保護の継続性などを福祉事務所が慎重に審査します。手続きを考える際は、事前にケースワーカーに相談することが大切です。

③受給者が就職する時

受給者が就職する時も、生活保護受給者であることがバレる可能性が高いです。

一般的な企業や法人に就職する場合は、職場の社会保険へ新たに加入することになります。

手続きの際にの保険証を提出しなければならないことがありますが、保護を受けている人は国民健康保険に加入していないため、保険証がありません。

しかし、生活保護受給者だからといって、就職が不利になることはありません！

生活保護を受けている福祉事務所から、就職先や前職に勝手に連絡されることも当然ありません。

ほごらんどでも受給後の就労支援を無料で行なっております！まずはお気軽にご相談ください！

生活保護者は保険証を持てないことに関する注意点

ここでは、生活保護受給者が保険証を持てないことに関する注意点について解説していきます。

①保険の内容が変更されることがある

生活保護を受けると保険料の負担は軽減されますが、保険の内容が変更される可能性もあります。

健康保険証は通常のものから「生活保護受給者用の健康保険証」に変わります。

ただし、一部の医療サービスには制限があるため、事前に確認しておくことが必要です。

生活保護の医療費が自己負担になるケースは以下のとおりです。

入院中の医療費や食事代は医療扶助の対象となりますが、特別なサービスや設備費は対象外となる場合があります。

具体的には、個室の病室や病院が提供するパジャマやタオルなどのレンタル費用、テレビの視聴料などが該当します。

②医療扶助は指定された医療機関でのみ使える

医療扶助を適用させるには、特定の手順を踏む必要があります。

指定医療機関以外で受診した場合、医療扶助の対象外となり医療費を全額自己負担しなければならない可能性があるので注意しましょう。

医療扶助を適用させる手順をみる△

生活保護を受給すると、医療費だけではなく生活費の支給や税金の免除までメリットが大きいです。ほごらんどでは、生活保護の申請から受給後のお住まいまで幅広くサポートいたします！まずはお気軽にご相談ください！

生活保護×保険証　この記事のまとめ

生活保護を受給する場合、国民健康保険は加入できなくなり、保険証も適用されなくなります。
しかし、生活保護受給者は医療扶助によって医療費が無料になります。

ほごらんどでは、生活保護の申請サポートから、生活保護受受給者向けの賃貸を無料で提供しております！

無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください！

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本セクションでは生活保護のメリットを説明した後、ほごらんどの魅力的なサポートサービスを徹底的にご紹介します。

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生活保護の大きなメリット

生活保護には、大きなメリットが以下のように2つあります。

メリット① お金に悩まなくて済む

生活保護を受給する1つ目にして最大のメリットが、お金に悩まなくて済むことです。

以下は、生活保護を受けることで無料で提供されるサービスやものの例です。

このように、基本的な最低限度の生活を送る上で必要となる費用は全て国が負担してくれます。

メリット② 人生を再スタートさせるための時間ができる

二つ目の大きなメリットが、生活保護を受けることによって人生を再構築するための時間的余裕が生まれることです。

そのため、生活保護脱却後の人生設計のための資格勉強や、自分の人生を見つめ直すための時間が大いにあるのです。

生活保護を受給していた神奈川県在住のH.Iさんは、生活保護期間中に宅建士の資格を取ることに成功し、今では立派に自立した生活を送っています。

自分の人生を再スタートさせるためにも、一度生活保護を受けるのも一つの手なのです。

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生活保護と保険証に関するよくある質問

生活保護を受給したら、今持っている保険証はどうなりますか？

生活保護を受給すると、今持っている保険証は返還することになります。

生活保護は、医療費が医療扶助によって全額負担されるため、これまで加入していた健康保険は不要になります。

生活保護受給者の保険証について詳しくみる△

生活保護を抜けたら、保険証は返還されますか？

生活保護を抜けた後(廃止された後)は、保険証が返還されるのではなく、自分で新たに加入して取得する必要があります。

生活保護を廃止された直後は、無保険の状態になる可能性があるので注意しましょう。

生活保護受給者はマイナ保険証を利用できますか？

生活保護受給者は、マイナ保険証(マイナンバーカード健康保険証)は利用できません。

生活保護を受けている間は、健康保険に加入しておらず、保険証そのものを持つことができないからです。

但し、生活保護受給者でもマイナンバーカード自体は持てます。マイナンバーカードは顔写真付き身分証として本人確認にも利用できます。

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