【実体験】お金がなくても病院へ行ける？ 家賃滞納も防げた生活保護

「病気になっても病院代が払えない」「家賃の督促に怯える」――そんな不安を抱えていたKさん。ところが、生活保護を受けたことで医療費は0円に、家賃も代理納付で安定しました。

この記事では、Kさんの体験を通して“生活保護を使うと暮らしはどう変わるのか”を具体的にお伝えします。きっと、あなたの「本当に安心できるの？」という疑問に近い答えが見つかるはずです。

ほごらんどの支援に対する感想

医療扶助で歯科治療も0円に！実感した本当の安心感

生活保護受給前から虫歯が痛んでいたのですが、治療費が怖くて半年以上放置していました。夜中に痛みで眠れない日もありましたが、「歯医者は高い」という思い込みで我慢し続けていたんです。

受給開始から1ヶ月後、どうしても我慢できなくなって歯科医院に行きました。正直、受付で医療券を出すのが恥ずかしくて、ためらいながら差し出しました。

まわりの人に見られている気がして「生活保護を受けていると知られてしまうんじゃないか」と不安でたまりませんでした。正直、その場から逃げ出したい気持ちさえありました。

受付の方はごく自然に「初診ですね。まずはお口の中を詳しく見させていただきますね」と優しく対応してくれたんです。その瞬間、肩の力がスッと抜けて、「自分が思っていたほど恥ずかしいことではないのかもしれない」と思えました。

レントゲンを撮ったり、詳しい検査をしてもらったりして、結果は予想以上に深刻でした。虫歯が3本、歯石除去も必要、そして奥歯は神経の治療が必要とのこと。「これ、いったいいくらかかるんだろう…」と不安になりましたが、先生から「医療券をお持ちでしたら、全て無料で治療できますよ」と言われて心底安心しました。

治療期間は3ヶ月。毎週通院しましたが、毎回の治療費、薬代、すべて0円でした。根管治療、詰め物、クリーニング…普通なら10万円以上かかる治療を、お金の心配なく受けることができました。

治療が終わった時、久しぶりに痛みのない生活を送れることの喜びは格別でした。「我慢しなくて良かった」と心から思いました。

健康でいることの大切さを改めて実感し、定期健診も欠かさず受けるようになりました。「お金がないから我慢する」という選択肢がなくなったことで、自分の体を大切にできるようになったんです。

定期健診も無料：予防医療の大切さを実感

生活保護を受ける前は、病気になってから病院に行くという考え方でした。でも医療扶助を受けられるようになってから、「予防」の大切さを学びました。

ケースワーカーさんから「定期健診も医療扶助の対象ですから、ぜひ受けてください」と勧められて、5年ぶりに人間ドックを受けました。血液検査、心電図、レントゲン、胃カメラ…フルコースの検査でしたが、全て無料でした。

検査の結果、血糖値が高めで糖尿病の予備軍であることが分かりました。先生からは「今の段階なら食生活の改善で十分コントロールできます」と言われ、栄養指導も受けました。

もしこの検査を受けていなかったら、数年後には深刻な病気になっていたかもしれません。早期発見できたのは医療扶助のおかげです。

その後、3ヶ月ごとの血液検査と栄養指導を継続し、血糖値も正常範囲まで下がりました。薬を飲む必要もなく、食事療法だけで改善できたのは本当にラッキーでした。

「病気になってから治療する」のではなく「病気にならないよう予防する」という考え方を身につけられたのは、医療扶助の大きなメリットだと思います。

精神科受診：心のケアも医療扶助の対象

受給開始から2ヶ月後、なかなか眠れない日が続いて精神的に不安定になった時期がありました。ケースワーカーさんに相談すると「心療内科や精神科の受診も医療扶助の対象です。我慢しないで受診してみてください」と勧められました。

最初は精神科に行くことに抵抗がありましたが、「お金の心配がない」というのは大きな後押しになりました。予約を取って受診すると、先生がとても親身になって話を聞いてくれました。

「生活の変化で不安になるのは当然のことです。少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ」という先生の言葉に、とても救われました。軽い睡眠薬と安定剤を処方してもらい、月1回のカウンセリングも受けることになりました。

精神科の治療費は特に高額になりがちですが、診察料、薬代、カウンセリング費用、すべて医療扶助でカバーされました。月に5000円程度かかる治療が完全に無料で受けられるのは、本当にありがたいことでした。

3ヶ月間の治療で症状は大幅に改善し、今ではぐっすり眠れるようになりました。「心の不調も、体の不調と同じように治療すれば良くなる」ということを学べたのは、大きな収穫でした。

家賃滞納の不安から解放：代理納付の安心感

生活保護の受給が決まった時、一番安心したのは住宅扶助による家賃の代理納付でした。受給申請時点で、すでに2ヶ月分の家賃(14万円)を滞納していたんです。

大家さんからは「今月中に払えなければ退去してもらいます」と厳しく言われていて、毎日「追い出されるのでは」という不安で眠れませんでした。

ケースワーカーさんが大家さんと直接連絡を取って、「今後は家賃を代理納付させていただきます。滞納分についても分割でお支払いします」と説明してくれました。大家さんも「それなら安心です」と了承してくれました。

代理納付の手続きは思っていたより簡単でした。私は何もする必要がなく、毎月自動的に家賃が支払われる仕組みになりました。福祉事務所から大家さんに直接振り込まれるので、私が家賃を受け取って使ってしまう心配もありません。

滞納していた分も、月2万円ずつ分割で支払ってもらえることになりました。「7ヶ月で完済できます」とケースワーカーさんから説明され、具体的な返済計画が見えたことで精神的にも楽になりました。

「今月の家賃、払えるかな…」という不安が完全になくなったのは、本当に大きな変化でした。

光熱費滞納も相談できた：住居扶助の幅広いサポート

家賃だけでなく、電気代とガス代も2ヶ月分滞納していました。電気は既に「停止予告書」が届いていて、ガスは実際に止められてしまった状態でした。

ケースワーカーさんに相談すると「光熱費の滞納分についても支援できる場合があります」と言ってもらえました。一時扶助という制度で、滞納分をまとめて支払ってもらえることになりました。

電力会社とガス会社にも福祉事務所から連絡してもらい、「生活保護受給者になりましたので、今後は計画的にお支払いします」と説明してもらいました。両方の会社とも「分かりました。支払い方法についてもご相談に応じます」と理解を示してくれました。

電気代約3万円、ガス代約2万5千円の滞納分が一括で支払われ、電気もガスも復旧しました。久しぶりに明るい部屋で過ごし、温かいお風呂に入れた時の安心感は忘れられません。

今では毎月きちんと光熱費を支払えていて、「今月は払えるかな」と心配する必要がありません。生活扶助の中から無理のない範囲で支払い、もし足りない時はケースワーカーさんに相談できるという安心感があります。

引っ越しの際の敷金・礼金：住宅扶助の手厚いサポート

受給開始から半年後、今の部屋が少し狭く感じるようになり、引っ越しを考えるようになりました。でも「敷金・礼金はどうしよう」「引っ越し費用は自分で払うの？」と不安でした。

ケースワーカーさんに相談すると「住宅扶助の上限内であれば、敷金・礼金、引っ越し費用も支給対象になります」と教えてもらいました。この地域では住宅扶助の上限が月額6万円だったので、その範囲内で物件を探すことになりました。

不動産屋さんにも事前に「生活保護を受給していて、住宅扶助で部屋を借りたい」と伝えました。最初は断られるかと思いましたが、「代理納付なら家賃の取りっぱぐれがないので、むしろ安心です」と言ってもらえました。

条件に合う1Kのアパートが見つかり、家賃5万8千円、敷金1ヶ月、礼金1ヶ月の物件に決めました。初期費用の合計は約20万円でしたが、すべて住宅扶助でカバーしてもらえました。

引っ越し業者の手配も福祉事務所が協力してくれて、格安の業者を紹介してもらいました。引っ越し費用の3万円も一時扶助として支給されました。

新しい部屋は前より広く、日当たりも良くて快適です。「生活保護でもちゃんとした住環境を確保できる」と実感しました。

冬の暖房費：季節に応じた柔軟な対応

昨年の冬、暖房費が思った以上にかかって困っていました。11月から2月まで、電気代とガス代が普段の倍近くになってしまったんです。

「生活扶助の範囲内で収まらない」と心配になって、ケースワーカーさんに相談しました。すると「冬季加算という制度があります。寒冷地手当のようなもので、10月から3月まで月額3000円程度が加算されます」と教えてもらいました。

さらに、暖房器具が古くて電気代がかかりすぎる場合は、「家具什器費」として新しい暖房器具の購入費用も支給してもらえることが分かりました。10年以上使っていた古いエアコンを、省エネタイプの新しいものに交換してもらいました。

購入費用の8万円は一時扶助として支給され、設置費用も含まれていました。新しいエアコンは電気代が3分の1になり、部屋も快適に暖まるようになりました。

「冬は光熱費が高くなって当然」ということを理解してもらえて、必要に応じて追加的な支援を受けられるのは本当にありがたいことでした。季節や個々の事情に応じて柔軟に対応してもらえるのが、生活保護制度の良いところだと感じます。

実感した制度のメリット：安心して生活できる基盤

医療扶助と住宅扶助を実際に利用してみて、生活保護制度の素晴らしさを実感しています。これらは単なる「お金の支給」ではなく、「人間らしい生活を送るための基盤」なんだと理解できました。

医療扶助があることで、病気になっても「お金がないから治療せず我慢しよう」と考える必要がありません。早期発見・早期治療ができることで、結果的に重篤な病気を防ぐことができ、医療費の総額も抑えられます。

住宅扶助があることで、「家賃が払えなくて追い出される」という恐怖から解放されました。安定した住居があってこそ、就職活動や体調管理、人間関係の構築ができるのだと実感しています。

これらの扶助制度は、受給者の尊厳を守りながら支援してくれる仕組みになっています。「恵んでもらっている」という感覚ではなく、「権利として保障されている」と感じられるのが重要だと思います。

何より、お金の心配をせずに必要な医療を受け、安心して住める場所があることで、精神的な安定が得られました。この安定があるからこそ、将来に向けて前向きに努力できるのだと思います。

同じ不安を持つあなたへ

「医療費が払えない」「家賃が払えない」と悩んでいるあなたへ。

私も数ヶ月前まで、全く同じ状況でした。病気になっても病院に行けない、家賃を滞納して毎日不安で眠れない…そんな日々を送っていました。

でも生活保護の医療扶助・住宅扶助を受けることで、これらの心配が完全になくなりました。必要な医療を受けられる安心感、住む場所が保障されている安全感は、想像以上に大きなものでした。

「制度を利用するのは恥ずかしい」と思う気持ちも分かります。でも実際に利用してみると、とても丁寧で人間的な対応をしてもらえます。生活保護は、あなたの健康と住居を守るために存在している制度なのです。

一人で抱え込まず、まずは相談してみてください。きっと今の不安から解放されるはずです。

医療・住まいの緊急不安を、今すぐ解消できます

「医療費が心配で病院に行けない」「家賃が払えなくて追い出されそう」「医療扶助・住宅扶助について詳しく知りたい」そんな疑問をお持ちの方へ。

ほごらんどでは元ケースワーカーなど経験豊富な相談員が、医療扶助・住宅扶助について詳しくご案内いたします。

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