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【実体験】生活保護を受けて周囲にどう伝えたか・実際の反応

生活保護インタビュー 受給の打ち明け方

生活保護を受ける決断をした後に、次に大きな壁となるのが「周囲にどう伝えるか」という問題です。

「家族に心配をかけたくない」「友人に知られたら関係が変わるかも」「近所の目が気になる」――そんな不安から、誰にも言えずに秘密を抱え込んでしまう方も多いです。

今回ご紹介するのは、実際に生活保護を受け始めた方が、母親・友人・ご近所・元同僚など身近な人にどう伝えたのか、そしてその時に返ってきた意外な反応についての体験談です。

「周囲の人にどう伝えればいいのか不安」という方にとって、きっと参考になる実例になるはずです。

インタビューを受けてくださったKさん
Kさん顔写真
Kさん顔写真

【生活状況】
持病の悪化により退職、収入ゼロ
【困難の理由】
病気のため長期間働けなくなった
【家計状況】
家賃:7万円
貯金:3万円
医療費:3.5万円(支払えず)
【相談前】
・食事は1日1回
・家賃滞納が続き、督促状が届く
【相談後】
生活保護受給が決定
医療費は自己負担なしに
家賃は代理納付で滞納解消

ほごらんどの支援に対する感想

Kさん

最初は誰にも言えず、一人で苦しんでいました。でも、ほごらんどさんに「信頼できる人に少しずつ伝えてみては」とアドバイスをいただき、母や友人に打ち明ける勇気が出ました。実際に話してみると、想像以上に理解してくれる人が多く、心が軽くなりました

目次

最初の悩み:誰にも言えない秘密を抱えて

Kさんのコメント

生活保護の受給が決まった時、安堵感と同時に襲ってきたのは「これを誰にどう伝えよう」という不安でした。家族、友人、近所の人たち…みんなに「生活保護を受けることになりました」なんて、とても言えませんでした。

最初の2週間は、まるで大きな秘密を抱えているような気持ちでした。友人からの「今度みんなでご飯食べに行こう」という誘いも、「お金がない」とは言えず「忙しくて」と嘘をついて断っていました。

特に辛かったのは、近所の人との何気ない会話でした。「最近お仕事はどうですか?」と聞かれても、「生活保護を受けています」とは言えず、曖昧に答えてその場をやり過ごしていました。

スーパーで買い物をする時も、知り合いに会わないかビクビクしていました。「もし医療券を使っているところを見られたら…」「福祉事務所に入っていくところを見られたら…」そんな心配ばかりしていて、外出するのも億劫になっていました。

一人で秘密を抱え込んでいるのは、想像以上に精神的な負担でした。そんな時、ほごらんどに相談し信頼できる人に一度打ち明けてみては」と勧められました

そこで勇気を出し、最初に母に電話をしてみようと決意したのです。

ほごらんど

「誰にも言えない」という不安は、実は多くの方が経験しています。秘密を一人で抱え込む必要はありません。辛い時は、安心してほごらんどにご相談ください。

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母への告白:予想外の理解ある反応

Kさんのコメント

受給開始から3週間後、どうしても母に打ち明ける必要がありました。母の誕生日のお祝いができないことを説明するためです。電話をかける前、手が震えるほど緊張していました。

「実は…生活保護を受けることになりました」と恐る恐る伝えた時、母の反応は予想と全く違いました。しばらく沈黙があった後、「そうだったの。一人で大変だったのね。どうして早く相談してくれなかったの?」という優しい声が返ってきました。

母は続けて「生活保護は恥ずかしいことじゃないのよ。あなたもずっと税金を納めてきたんだから、困った時に支援を受けるのは当然の権利よ」と言ってくれました。

「お金の援助はできないけど、何か困ったことがあったらいつでも連絡して」「体調は大丈夫?ちゃんと食べてる?」と心配してくれて、涙が出そうになりました。

実は母も若い頃、父が失業した時に一時的に生活保護を受けた経験があることを、その時初めて知りました。「みんな言わないだけで、困った時は助け合うものよ。それが社会というものなの」という言葉が、とても心に響きました

母に受け入れてもらえたことで、「周りの人も思っているより理解してくれるかもしれない」と少し希望が持てるようになりました。

ほごらんど

身近な人に打ち明けるのは、とても勇気のいることです。でも、思っている以上に理解してくれる人は多いもの。 あなたの周りにも、きっと支えてくれる存在がいるはずです。

生活保護
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\専門スタッフが丁寧に対応します!/

親友への打ち明け:友情が深まった瞬間

Kさんのコメント

母に理解してもらえたことで少し勇気が出て、一番親しい友人のアキコにも話してみることにしました。彼女とは学生時代からの付き合いで、お互いなんでも話せる関係でしたが、これだけは言えずにいました

ある日曜日、アキコが「最近元気ない?何か悩みがあるなら聞くよ」と心配してくれたのをきっかけに、思い切って話すことにしました。

伝えた瞬間、アキコの表情が変わりました。でもそれは軽蔑や困惑ではなく、心配そうな表情でした。「えっ、そうだったの?全然気づかなかった。一人で抱え込んでたのね」

「生活保護って聞くと、なんか特別なイメージがあるけど、実際は失業保険の延長みたいなものでしょ?困った時はお互い様よ」とあっけらかんと言ってくれました。

さらに驚いたのは、アキコの従兄弟も数年前に病気で働けなくなった時、しばらく生活保護を受けていたということでした。「今はちゃんと仕事復帰してるよ。一時的な支援を受けて、体調整えて、また働き始めるのが一番いいパターンよね」

その後の会話では、お金のかからない過ごし方を一緒に考えてくれたり、「今度うちでご飯食べない?」と誘ってくれたりして、むしろ関係が深まったような気がしました

ほごらんど

信頼できる人に打ち明けることで、むしろ絆が深まることもあります。一人で抱え込むよりも、友人に支えてもらうことで心が軽くなるはずです。あなたの大切な人も、きっと温かく受け止めてくれるでしょう。

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近所の人との関係:案外普通の反応

Kさんのコメント

同じアパートに住む隣の奥さんとは、いつも挨拶程度の関係でしたが、ある日エレベーターで一緒になった時に思わぬ展開がありました。

「最近、福祉事務所の方がいらしてましたけど、大丈夫ですか?」と心配そうに聞かれたんです。ケースワーカーさんの訪問を見られていたようでした。

一瞬ドキッとしましたが、隠しても仕方ないと思い「実は生活保護を受けることになったんです」と正直に答えました。

すると奥さんは「そうだったんですね。お体の調子でも悪くされたんですか?」と優しく聞いてくれました。病気で働けなくなったことを説明すると、「それは大変でしたね。でも制度があって良かったじゃないですか」と言ってくれました。

「実はうちの実家の母も高齢で年金だけじゃ足りなくて、色々調べたことがあるんです。生活保護って思っているより身近な制度なんですよね」と話してくれて、とても意外でした。

それ以来、会う度に「調子はいかがですか?」「何かお困りのことがあったら遠慮なく」と声をかけてくれるようになりました。

「生活保護=近所の迷惑者」だと思い込んでいましたが、実際はそんなことありませんでした。むしろ、困った時はお互い様という温かい気持ちを示してくれる人の方が多いと感じました。

ほごらんど

「近所に知られたらどうしよう」という不安は多くの方が抱えています。でも実際には、思っているよりも温かく受け止めてくれる人も多いです。支え合えるつながりが、身近な場所にもきっとあります。

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元同僚との再会:偏見よりも心配が勝った反応

Kさんのコメント

受給から3ヶ月後、街で元同僚のタケシに偶然会いました。「久しぶり!元気だった?」と声をかけられて、近況を聞かれた時が一番緊張しました。

最初は「体調崩して休んでる」とだけ答えたのですが、タケシは「大変だったね。生活の方は大丈夫?何かサポートが必要だったら遠慮しないで」と心配してくれました。

その優しさに心を打たれて、「実は生活保護を受けてるんだ」と正直に話しました。

タケシの反応は予想していたものとは全く違いました。「そうか、それは良かった。ちゃんと制度があって助かったね」と言ってくれたんです。

「俺も親父が脳梗塞で倒れた時、介護保険とか色々な制度にお世話になったよ。そういう時のための社会保障だもんな」と自分の体験も話してくれました。

さらに「体調が良くなったら、うちの会社でも人手不足だから、いつでも相談して」と言ってくれて、将来への希望も与えてもらいました。

職場の同僚だった人に理解してもらえたことで、「働いていた頃の自分と今の自分は同じ人間なんだ」と改めて実感できました。生活保護を受けているからといって、人格が変わるわけでも、価値が下がるわけでもないんだと気づけました。

ほごらんど

生活保護を受けていても、あなたの価値は何一つ変わりません。制度を利用することは恥ずかしいことではなく、社会全体で支え合うための仕組みです。安心して支援を受けながら、次の一歩を考えていきましょう。

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薬局での体験:医療券使用時の周りの反応

Kさんのコメント

医療券を使って薬局で薬をもらう時が、一番「周りの目が気になる」瞬間でした。初めて医療券を出した時は、後ろに並んでいる人に聞こえないよう小声で「医療券です」と伝えました。

薬剤師さんは普通に「承知いたしました」と対応してくれましたが、処理に少し時間がかかるため、後ろで待っている人に申し訳ない気持ちでいっぱいでした

ある日、いつもより時間がかかっている時、後ろに並んでいた中年女性の方が「お大事に」と声をかけてくれました。その優しさに思わず「ありがとうございます」と答えると、「体調悪い時は大変ですよね」と心配してくれました。

別の日には、レジで医療券の処理をしてもらっている時、隣のレジにいた高齢の男性が「医療券があって助かりますね。私も使ったことありますよ」と話しかけてくれました。

こうした経験を重ねる中で、「医療券を使うことを恥ずかしがる必要はない」と思えるようになりました。むしろ、多くの人が「病気の人への支援制度」として自然に受け止めてくれることが分かりました。

今では堂々とまではいかないものの、必要以上に緊張することはなくなりました。

ほごらんど

医療券を使うことは、決して特別なことではありません。周りの人も意外と自然に受け止めてくれるものです。必要な制度を安心して利用しながら、体調の回復を第一に考えてください。

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就職活動での告白:採用面接での正直な対応

Kさんのコメント

受給から8ヶ月後、就職活動を始めました。面接で「現在の状況」について聞かれた時が、最も緊張する瞬間でした

最初の面接では曖昧に答えてしまい、後で罪悪感を感じました。2回目の面接では思い切って正直に話すことにしました。

「現在は体調不良により生活保護を受給していますが、医師からも就労許可をいただいており、安定して働ける状態になりました」と伝えました。

面接官の方は少し驚いた表情を見せましたが、「正直にお話しいただいてありがとうございます。体調が回復されて何よりです」と言ってくれました。

「生活保護を受けていることで、より安定して働きたいという意欲も高いと思います。当社としては、そういう方を応援したいと考えています」という言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。

結果的にその会社から内定をいただき、現在はパートタイムから始めて徐々に勤務時間を増やしています。正直に話したことで、むしろ信頼関係を築けたと感じています。

ほごらんど

就職活動で生活保護のことをどう伝えるか、不安に思う方は多いものです。ですが、正直に話すことで信頼を得られ、前向きな評価につながることもあります。あなたの誠実さは、必ず伝わります。

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気づいた大切なこと:偏見は想像より少なかった

Kさんのコメント

これまでの経験を振り返ると、私が心配していた「周囲の冷たい視線」や「厳しい偏見」は、実際にはほとんどありませんでした。むしろ、多くの人が理解を示してくれたり、心配してくれたりしました

一番大きな気づきは、生活保護に対する偏見は、受給者が思っているほど強くないということでした。メディアやSNSで見かける批判的な意見が印象に残りやすいですが、実際に周りの人と話してみると、もっと現実的で温かい反応が多いのです。

また、意外に多くの人が「身近な人で生活保護を利用した経験がある」ということも分かりました。自分だけが特別な状況にいるわけではなく、社会保障制度は多くの人にとって身近なものなのだと実感しました。

もちろん、すべての人が理解してくれるわけではありません。でも、理解してくれる人の方が多いということ、そして理解してくれない人がいても「それは相手の問題であって、自分の価値が下がるわけではない」と考えられるようになりました。

隠すことで生まれるストレスの方が、実際の偏見よりもずっと大きかったのです。

ほごらんど

生活保護を受けることは、決して特別なことではありません。周囲の人の多くは理解し、支えようとしてくれます。どうか一人で悩まず、安心して制度を利用してください。

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今の心境:堂々とはいかないが、自然体で

Kさんのコメント

現在は、生活保護を受けていることを「積極的に公表」はしませんが、必要に応じて自然に話せるようになりました。「隠すべき恥ずかしいこと」ではなく、「困った時に利用した社会制度」として捉えられるようになったからです。

近所の人との会話では特に意識することなく、「体調を崩して一時的に制度を利用している」程度の説明で十分だと感じています。詳しく聞かれれば正直に答えますし、聞かれなければわざわざ話す必要もないと思っています。

就職活動や新しい人間関係では、信頼関係を築く過程で適切なタイミングで伝えるようにしています。最初から全てを話す必要はありませんが、嘘をついて隠し続けるのも疲れるからです。

一番変わったのは、「生活保護を受けている自分」と「普通の自分」を分けて考えなくなったことです。制度を利用しているかどうかに関係なく、私は私です。周りの人も、そういう風に見てくれていることが分かりました。

ほごらんど

生活保護を受けていることを「隠す」必要も「公表する」必要もありません。大切なのは、自分が自然体でいられることです。制度はあなたを守るためにあるもの。どうか安心して利用してください

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同じ不安を持つあなたへ

Kさんのコメント

周りにバレたらどうしよう」「偏見の目で見られるのでは」と不安に思っているあなたの気持ち、私にはとてもよく分かります。

でも実際に経験してみると、想像していたほど厳しい反応はありませんでした。多くの人は「困った時はお互い様」という温かい気持ちで接してくれます

もちろん、理解してくれない人もいるでしょう。でもそれは「その人の価値観の問題」であって、「あなたの価値が下がる」わけではありません

大切なのは、まず自分自身が「生活保護は恥ずかしいものではない」と理解することです。国民の権利として定められた制度を、必要な時に利用しているだけなのです。

隠し続けることの精神的な負担の方が、実際の偏見よりもずっと重いものです。信頼できる人から少しずつ話していけば、きっと理解してくれる人がいることが分かるはずです。

あなたは一人じゃありません。支えてくれる人は、思っているより多くいるものです。

ほごらんど

あなたと同じように、不安を抱えている人はたくさんいます。でも、その不安を少しずつ乗り越えた先には、きっと安心できるつながりや新しい未来が待っています。
どうか希望を持って、あなたらしく歩んでください。

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偏見の不安を解消するサポート

ほごなびが生活保護受給をサポート

「周りにバレるのが怖い」「家族にどう説明すれば?」「職場の人にどう伝えるべき?」「近所の目が気になる」そんな周囲の反応への不安をお持ちの方へ。

ほごらんどでは元ケースワーカーなど経験豊富な相談員が、周りの人への伝え方について詳しくアドバイスいたします。

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  • 職場での適切な説明方法
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不安は、一人で抱えるほど大きくなります。ほごらんどなら名前を出さなくても相談できます。最初はただ“気持ちを話すこと”から始めてみましょう。

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