【実体験】生活保護の面談は厳しい？実際に体験して分かったこと

「生活保護を申請したいけれど、役所でどんな質問をされるのか分からない」「厳しく追及されたり、冷たく対応されるのでは…」――そんな不安から、一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。

今回は、ほごらんどを通じて相談し、実際に生活保護を受給できたKさんの体験談を紹介します。市役所での最初の面談から家庭訪問、そして受給が決定するまでの流れを、Kさんのリアルな声とともにお伝えします。

本記事を読むことで、生活保護申請の流れや役所で実際に聞かれる質問、職員さんの対応の雰囲気が具体的にイメージできます。きっと「思っていたより安心できそう」と感じていただけるはずです。

ほごらんどの支援に対する感想

役所の前で30分も迷っていました

市役所の前に着いたのは午前9時。でも実際に中に入れたのは9時30分でした。「本当に申請できるのか」「役所で冷たくされるのではないか」「恥ずかしい思いをするのではないか」――不安が頭の中をぐるぐると巡っていました。

足が動かないまま、ふとほごらんどの相談員さんに電話をかけました。「ここまで来られただけでも立派です。受付で『生活保護の相談をしたい』と伝えれば大丈夫ですよ」その言葉を聞いて、やっと扉を押し開け、市役所の中へ入ることができました。

受付で「生活保護の相談をしたいのですが…」と伝えると、「福祉課の○番窓口へどうぞ」と優しく案内してくれました。たった数十メートルの道のりでしたが、相談員さんに背中を押してもらったおかげで歩き出せました。

最初の相談：想像と違った職員さんの対応

福祉課の窓口で「生活保護の相談で来ました」と伝えると、40代くらいの女性職員の方が対応してくれました。私が想像していた「厳しい取り調べ」のような雰囲気とは全く違い、とても穏やかで親身な対応でした。

「まず、現在の状況を教えていただけますか？無理のない範囲で大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれました。私は震え声で、失業のこと、貯金がほとんどないこと、家賃の支払いが厳しいことを説明しました。

職員さんは私の話を最後まで遮らずに聞いてくれて、時々「それは大変でしたね」「よくここまで頑張ってこられましたね」と共感の言葉をかけてくれました。この時点で、緊張がかなりほぐれました。

相談時間は約1時間。生活保護の仕組みについて丁寧に説明してくれて、「まずは詳しい調査をさせていただくので、来週正式な申請をしていただけますか？」と言われました。帰り際に「何か分からないことがあれば、いつでも連絡してくださいね」と名刺をくれたのが印象的でした。

正式申請当日：緊張の面談で聞かれたこと

一週間後、正式な申請のため再び市役所を訪れました。今度は個室に通され、より詳しい面談が始まりました。担当のケースワーカーの方（30代男性）から、６つの質問を受けました。

最初は「取り調べのようで怖い」と思いましたが、ケースワーカーさんは「これらは全て、あなたに最適な支援をするために必要な情報なんです」と説明してくれました。

特に印象的だったのは、借金について聞かれた時です。私は消費者金融から30万円の借金があることを恥ずかしそうに話すと、「借金も含めて支援を考えますので、隠さずに教えてください。借金があること自体は全く問題ありません」と言ってくれました。

面談時間は約2時間でした。最後に「調査には10日ほどかかりますが、必要に応じて緊急的な支援も検討します」と言われ、とても安心しました。

家庭訪問：最も緊張した瞬間

申請から5日後、ケースワーカーさんから「家庭訪問をさせていただきます」と連絡がありました。これが一番緊張しました。「部屋が汚い」「生活状況を見られるのが恥ずかしい」という気持ちでいっぱいでした。

訪問当日、急いで部屋を片付けましたが、6畳一間のアパート、古い家具、空っぽの冷蔵庫…隠しようがありません。ケースワーカーさんが来られた時、「お邪魔します」と靴を丁寧に揃えて入ってこられたのが印象的でした。

「調査」というよりも、「現状を把握して、どんな支援が必要か確認する」という感じでした。ケースワーカーさんは「一人でよく頑張ってこられましたね。まずは安心して生活できるよう、私たちがサポートします」と言ってくれました。

約30分の訪問でしたが、最後に「近日中に結果をお伝えできると思います」と言って帰られました。

受給決定の通知：安堵の瞬間

申請から8日後、ケースワーカーさんから「受給が決定いたしました。明日、詳しい説明のためお越しいただけますか？」と電話で伝えられました。

電話を切った後、しばらく実感が湧きませんでした。「本当に認められたの？」「夢じゃないの？」そんな気持ちでした。

翌日市役所に行くと、「生活保護決定通知書」を受け取りました。月額の支給額、支給開始日、今後の手続きについて丁寧に説明していただきました。

「これで家賃の心配をしなくて済みます。医療費も心配いりません。まずは安心して生活してください」というケースワーカーさんの言葉に、自然と涙がこぼれました。

手続きは思っていたより複雑ではなく、必要な書類も丁寧に教えてもらえました。「困ったことがあれば、いつでも連絡してください」と言われて、本当に心強く感じました。

受給決定までの流れ

実際にやってみて、申請から受給までの流れはこうでした。

こうして振り返ると、一人だったらきっと途中で諦めていたと思います。ほごらんどが一緒にいてくれたから、最後まで進められました。

面談で感じた「人としての尊厳」

一連の手続きを通して最も印象に残ったのは、どの職員さんも私を「一人の人間として」扱ってくれたことでした。「生活保護を受ける人」として見下されることは一度もありませんでした。

特に心に残っているのは、ケースワーカーさんの「生活保護は恥ずかしいことではありません。困った時にお互い様で支え合うのが社会です」という言葉でした。

面談では確かに詳しく聞かれましたが、それも「より良い支援をするため」であって、決して責められているような感じはしませんでした。むしろ、「あなたの状況をしっかり把握して、最適な支援をしたい」という気持ちが伝わってきました。

家庭訪問も「監視」というより「現状確認」という感じで、プライバシーにも配慮してもらえました。

今振り返ると、私が勝手に「厳しい対応をされるのでは」と恐れていただけで、実際は想像以上に親身で丁寧な対応でした。一歩踏み出して本当に良かったと思います。

現在：定期面談も安心して受けられています

受給開始から3ヶ月が経ち、現在は月1回のペースでケースワーカーさんと面談しています。最初の頃の緊張は全くなくなり、むしろ「相談できる人がいる」という安心感の方が大きいです。

定期面談では、生活状況、健康状態、就職活動の進捗などを報告しています。ケースワーカーさんからも「体調はいかがですか？」「何か困っていることはありませんか？」と気にかけてもらえて、一人じゃないんだと感じられます。

役所での手続きに対する不安は完全になくなりました。むしろ、困った時に相談できる場所があるということの心強さを実感しています。

不安に思っているあなたへ

もしあなたが「役所は怖いところ」と不安に思っているなら、その心配は不要だと伝えたいです。

確かに詳しい質問はされますが、それは「あなたを責めるため」ではなく「最適な支援を提供するため」です。職員さんたちは、困っている人を助けたいという気持ちで働いています。

面談で聞かれることも、決して意地悪な質問ではありません。現状を正直に話せば大丈夫です。借金があっても、失業していても、貯金がなくても、それらは全て「支援が必要な理由」として受け止めてもらえます。

家庭訪問も「監視」ではなく「現状確認」です。部屋が散らかっていても、高級品がなくても、それが現実なのですから恥ずかしがる必要はありません。

勇気を出して最初の一歩を踏み出せば、安心して暮らせる日常が必ず待っています。。

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そんな不安をお持ちの方へ。ほごらんどでは、元ケースワーカーなど経験豊富な相談員が、役所での手続きについて詳しくご説明いたします。

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