生活保護の冬季加算はいつまで支給?【2025年】金額や条件を解説!


寒い地域に住んでいるので、
暖房費が気になる…



生活保護受給者は冬季加算が支給されるので、安心して冬を過ごせます!
冬季加算は冬を越すために必要な暖房費補助制度で、多くの受給者の方が光熱費の増加に備えて支給期間を把握しておく必要があります。
【この記事でわかること】
この記事では冬季加算の支給期間から終了時期における、受給者の方が知っておくべき重要な情報を詳しく解説いたします。
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生活保護の冬季加算とは?


生活扶助基準額に上乗せして支給される季節的な加算制度で、受給者の方が冬期間を安心して過ごすための重要な支援となっています。
他の加算についてはこちら▽
加算項目 | 対象条件 |
---|---|
妊婦加算 | 妊娠していること |
産婦加算 | 産後6ヶ月以内 |
母子加算 | ひとり親世帯 |
児童養育加算 | 中学修了前の児童 |
障害者加算 | 身体障害者障害程度1,2級 |
介護施設入所者加算 | 介護施設入所者 |
加算は、受給者の年齢や健康状態、家族構成などに応じて支給されるものです。
ここでは、以下の項目について解説していきます。
冬季加算の目的と役割
冬季加算の最も重要な目的は、寒冷期における暖房費や燃料費の増加分を補うことです。



一般的に冬期間は光熱費が夏期間の1.5倍から2倍に増加することが多く、この負担を軽減するために設けられました。
冬季加算は生活扶助の一部として位置づけられており、受給者の尊厳を保ちながら必要最小限の生活水準を維持する役割を担っています。
冬季加算により、経済的困窮にある方々が寒さに耐えることなく、人としての基本的な生活を送ることができます。
支給対象者と条件
冬季加算の支給対象者は、
生活保護を受給している全ての世帯です。
生活保護を受給していれば世帯構成や年齢に関係なく自動的に支給対象となり、特別な条件や制限はありません。
支給要件として重要なのは、対象期間中に生活保護を受給していることです。
ただし、施設入所中の方や病院に長期入院している方については、施設や病院で暖房が提供されているため冬季加算の支給対象外となります。また、一時的な入院や外泊の場合は、ケースワーカーとの相談により支給が継続される場合があります。
冬季加算の支給期間はいつからいつまで?


冬季加算の支給期間は、「①10月から翌年の4月まで」と「②11月から翌年の3月まで」の2パターンあり、地域区分によって期間が異なります。
地域区分 | 都道府県 | 支給期間 |
---|---|---|
Ⅰ区 | 北海道、青森県、秋田県 | ①10月から翌年の4月 |
Ⅱ区 | 岩手県、山形県、新潟県 | |
Ⅲ区 | 宮城県、福島県、富山県、長野県 | ②11月から翌年の3月まで |
Ⅳ区 | 石川県、福井県 | |
Ⅴ区 | 栃木県、群馬県、山梨県、岐阜県、鳥取県、島根県 | |
Ⅵ区 | その他都道府県 |
月途中で生活保護の受給を開始した場合でも、その月が冬季加算の支給期間内であれば日割り計算で支給されます。同様に、期間中に生活保護が廃止された場合は、廃止日までの日割り計算となります。
また異常気象や災害等により特別な措置が必要と判断された場合には、厚生労働省の判断により支給期間の延長や特別加算が実施される可能性があります。
冬季加算の金額【一覧表アリ】


冬季加算の支給金額は、世帯人数とお住まいの地域区分によって決定されます。
ここでは、冬季加算で支給される金額を調べる手順と通常の冬季加算とは異なる「特別基準」について解説していきます。
冬季加算の支給金額を調べる手順


冬季加算の正確な金額を知るためには、まず自分の居住地域がどの級地区分に該当するかを確認する必要があります。
冬季加算は寒い地域ほど高い金額が設定され、地域の気候条件が配慮されています。
冬季加算の地域区分は以下のとおりです。
地域区分 | 都道府県 |
---|---|
Ⅰ区 | 北海道、青森県、秋田県 |
Ⅱ区 | 岩手県、山形県、新潟県 |
Ⅲ区 | 宮城県、福島県、富山県、長野県 |
Ⅳ区 | 石川県、福井県 |
Ⅴ区 | 栃木県、群馬県、山梨県、岐阜県、鳥取県、島根県 |
Ⅵ区 | その他都道府県 |


冬季加算の計算には、現在の正確な世帯人数の把握が重要です。
生活保護上の世帯人数は住民票上の世帯とは異なる場合があるため、実際に同居し生計を共にしている人数で計算されます。
世帯人数 | Ⅰ区 | Ⅱ区 | Ⅲ区 | Ⅳ区 | Ⅴ区 | Ⅵ区 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 12,780円 | 9,030円 | 7,460円 | 6,790円 | 4,640円 | 2,630円 |
2人 | 18,140円 | 12,820円 | 10,590円 | 9,630円 | 6,580円 | 3,730円 |
3人 | 20,620円 | 14,570円 | 12,030円 | 10,950円 | 7,470円 | 4,240円 |
4人 | 22,270円 | 15,740円 | 13,000円 | 11,820円 | 8,070円 | 4,580円 |
5人 | 22,890円 | 16,170円 | 13,350円 | 12,150円 | 8,300円 | 4,710円 |
6人 | 24,330円 | 17,180円 | 14,200円 | 12,920円 | 8,820円 | 5,010円 |
7人 | 25,360円 | 17,920円 | 14,800円 | 13,460円 | 9,200円 | 5,220円 |
8人 | 26,180円 | 18,500円 | 15,280円 | 13,900円 | 9,490円 | 5,380円 |
9人 | 27,010円 | 19,080円 | 15,760円 | 14,340円 | 9,790円 | 5,560円 |
10人* | 830円 | 580円 | 480円 | 440円 | 310円 | 180円 |
世帯人数の変更があった場合は、速やかにケースワーカーに届け出る必要があります。
出生や死亡、転入転出等により世帯構成が変わると冬季加算額も変更されるため、正確な届け出により適正な支給を受け取りましょう。
生活保護の金額について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ご覧ください。


冬季加算には特別基準がある
冬季加算には特別基準があり、通常の冬季加算よりも上乗せされた額を支給できるケースがあります。
- 障害や傷害による療養のため外出が難しく常時在宅せざるを得ない
- 乳児がいる世帯
- 医師の診断で療養のため、外出が難しく常時在宅せざるを得ない
このような世帯に対しては、通常の冬季加算額の1.3倍が支給されます。
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生活保護の冬季加算に関する注意点


ここでは、冬季加算を受給するにあたって注意しなければならないことについて解説します。
【冬季加算に関する注意点】
①冬季加算を一括で事前に受給する条件
生活扶助のうち、冬季加算にあたる分は、原則として1か月分を上限に前倒しで支給されます。
ただし、冬季に必要な物資を地域の実情に合わせて一括購入する必要があり、後からの購入が難しいと判断される場合は、必要な額をまとめて前渡しすることも認められています。
光熱費値上げの対策をしよう!
冬季加算が支給されると言えど、年々寒くなっていく冬にますます電気代がかかってしまいがちです。そこで光熱費対策として、まず節電の基本的な取り組みから始めましょう。
- エアコンの設定温度を見直す
- エアコンのフィルター清掃を行う
- 防寒服を着る
- 不要な電気機器のコンセントを抜く
- 使わない電気はこまめに消す
特にエアコンの設定温度を1度下げるだけで約10%の節電効果があり、年間を通じて実践することで大きな節約につながります。
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【生活保護×冬季加算】この記事のまとめ
【この記事のまとめ】
冬季加算は生活保護受給者が冬を越すために必要なお金です。
生活保護受給者は、電気代を含む光熱費が無料・減免にはなりません。しかし、冬季加算の支給によって、生活保護受給者は命が脅かされることなく冬を越せます。
特に寒い地域にお住まいの受給者は、相応の金額を受給できるので安心して生活できます。
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本セクションでは生活保護のメリットを説明した後、ほごらんどの魅力的なサポートサービスを徹底的にご紹介します。
生活保護の大きなメリット
生活保護には、大きなメリットが以下のように2つあります。
【生活保護の大きなメリット2選】
- お金の負担が軽減する
- 困窮者の最後のセーフティーネット
メリット① お金の負担が軽減する
生活保護を受給する1つ目にして最大のメリットが、お金の負担が軽減するです。
以下は、生活保護を受けることで支援されるサービスやものの例です。
【生活保護で無料で受け取れるもの】
- 生活に必要な最低限のお金(生活扶助)
- 家賃、敷金礼金(住宅扶助)
- 基本的なすべての医療費
- 出産費用
- 一定の上限での教育費
このように、要件を満たした場合、最低限度の生活に必要な費用について、制度に基づく支援を受けることができます。



基本的には、生活保護は困窮状態から最低限の生活を取り戻し、自立を目指すための制度です。
メリット② 困窮者の最後のセーフティーネット
二つ目の大きなメリットが、生活保護を受けることによって人生を再構築するための時間的余裕が生まれることです。
そのため、生活保護脱却後の人生設計のための資格勉強や、自分の人生を見つめ直すための時間が大いにあるのです。
生活保護を受給していた神奈川県在住のH.Iさんは、生活保護期間中に宅建士の資格を取ることに成功し、今では立派に自立した生活を送っています。



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生活保護の冬季加算に関するよくある質問
- 冬季加算の申請は必要ですか?
-
いいえ、冬季加算には申請は不必要です。
冬季加算は生活保護を受給している方であれば、世帯構成や年齢に関係なく自動的に支給対象となります。
- 入院中でも冬季加算は支給されますか?
-
はい、入院患者や介護施設に入所している方に対しても冬季加算が支給されます。
- 冬季加算が受けられないのは何が考えられますか?
-
冬季加算が支給されない主な原因としては、施設入所や長期入院が考えられます。
以下のようなケースは施設費に暖房費が含められているため、冬季加算の対象外です。
- 特別養護老人ホームに入所されている方
- 障害者支援施設などに入所されている方
その他の原因として、住所変更の届け出が漏れていたり、世帯構成変更が未申告になっていたりすることが考えられます。変更事項は速やかに届け出ることが重要です。
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